矯正歯科
矯正担当医
間所 睦(まどころ むつみ)

こんにちは。矯正専門医の間所睦と申します。
さまざまな情報が飛び交う現代社会において、医療技術の高度化に伴い、どの治療をどこでどのように受けるか、とても選択が難しい状況となっています。
そのような中、新しい知識や技術を習得し、皆様に提供して行くことはもちろんの事、医療に対して常に誠実であることを心がけています。(当たり前のことですが・・・)
矯正治療にご興味がある方は、お気軽に相談にいらして下さい。
熊本県の総合病院にて、唇顎口蓋裂、顎変形症を中心とした高度な矯正治療を経験後、現在、昭和大学歯科病院歯科矯正科非常勤勤務と併せ、関東地方を中心に17件の歯科医院に於いて依頼を受け、歯科矯正治療を担当しております。
略歴
博士(歯学)
日本矯正歯科学会認定医
所属学会
東京矯正歯科学会会員
日本咀嚼学会員
日本口蓋裂学会会員
顎変形症学会会員
顎関節症学会会員
日本歯科医学教育学会会員
日本シミュレーション外科学会会員
The International Association for Dental Research (IADR)会員
Computer Assisted Radiology and Surgery (CARS)会員
日本ロボット学会会員ほか
虫歯にならない歯・健康な歯茎
歯並びが悪いと、歯の隅々まで磨くことが難しくなります。
食べかすや歯石、歯垢が磨き残されることによって虫歯や歯周病の原因となってしまうのです。
歯並びを整えると、歯磨きがしやすくなり、口の中を清潔に保つことができます。
結果的に歯を健康な状態に保ち、長持ちさせることができるのです。
矯正歯科治療で歯並びを整えることによって、全身の健康の改善にもつながります。
咬み合せが正しくなれば、しっかりと物を咬むことができるようになるので、消化吸収、胃腸の働きを整えることができます。しっかりものを咬むことがダイエットにつながることも。
また、咬み合せが悪いと顎や肩の筋肉に無理な力がかかります。肩こりや頭痛、筋肉痛など、咬み合せが原因で起こっていた辛い症状が改善されるかもしれません。スポーツ選手が歯並びをきれいにするように、スポーツ、勉強には咬み合せが大きく影響しています。
よく咬むことによって脳に良い刺激を与え、脳神経の血流を促進し、老化防止や知能の発達を促すともいわれています。
きれいな歯並びで素敵な笑顔を
歯並びを整えて咬み合せを改善することによって、口元を美しく、自信をもった笑顔になることができます。また、偏った噛み方などがなくなるため、顔の歪みの改善にもつながります。気になっていた発音も改善することができるでしょう。
歯並びをコンプレックスに思っている人はたくさんいらっしゃいます。
コンプレックスが解消されることで、精神的にも明るくなり、前向きになることができるでしょう。
整った歯並び、明るくきれいな笑顔は、それだけで会う人に好印象を与えます。
矯正歯科治療は、素敵な笑顔、心と体の健康など、トータルに改善させることができる治療なのです。
矯正治療のメリット
1.生涯にわたり歯を失わないために
80歳で自分の歯を20本以上もつ人は、わずか10%しかいません。この方たちのお口の中を観察すると、かみ合わせに問題がない方がほとんどです。理想的なかみ合わせは、歯に加わる負担を軽減し、日常の口腔ケアを容易にするため、虫歯や歯周病の予防に大変効果的です。
2.かみ合わせの改善による効果
かみ合わせを改善することによる肩こりや偏頭痛といった全身症状の改善するといった報告は多数されています。また、近年では、身体的能力の向上や脳の血流量の増加といった報告など、かみ合わせが全身にまで影響を与えうることが分かってきました。
3.社会性の向上
矯正治療を行う事で、審美性が向上し、自分の笑顔に自信が持てるようになり、社会性が向上すると言われています。今後の人生においてこの事は、とても大きなプラスとなると思います。
矯正治療のデメリット
1.お痛みについて
歯の移動に伴い多少のお痛みがでることがあります。痛みの程度については、個人差が大きく、客観的な評価が困難なため、一概には言えません。しかし、近年の治療技術の向上により、非常に弱い力による移動が可能になったため、従来に比べ矯正治療に伴う痛みはかなり少なくなったといわれています。
2.違和感
狭い口の中に装置を装着するため、装置に慣れるまでの数日間は違和感があったり、しゃべりにくいことがあります。
3.治療中の歯ブラシ
装置装着により汚れがたまりやすくなるため、歯ブラシをより丁寧におこなって頂く必要があります。
4.治療期間
矯正治療の治療期間は長く、一般に2~3年といわれています。しかし、近年の治療技術の向上により1~2年以内で終了することも可能となってきました。
5.料金
矯正治療は、日本では唇顎口蓋裂、外科手術を伴う顎変形症、厚生労働省が指定する先天性疾患(ダウン症など)の場合を除いて保険対象外となります。そのため、矯正料金は部分的な矯正治療でも最低10万円以上かかります。
当院における矯正治療のメリット
1.包括的、総合的な治療が受けられる
矯正治療は専門性の高い治療のため、歯科医師同士の連携が必要不可欠となります。当院では、矯正治療に伴う抜歯、虫歯や歯周病の治療、歯ブラシ指導など、一つの病院内で各スタッフが連携して包括的に治療を進める事ができます。安心して受診して下さい。
2.最新の矯正治療を選択できる
近年の高度な医療技術の進歩に対応し、当院では、以下の最新の矯正治療を選択することが可能です。
- 幼児期からの早期矯正治療
- 痛みの軽減と治療の短期化(セルフライゲーションシステム)
- 見えない矯正治療(裏側矯正、マウスピース矯正)
- インプラント併用の強制治療
- CTおよびMRIを用いた高度な診断
3.コストパフォーマンスに優れる
矯正専門病院と違い、矯正医が各歯科医院をまわり、治療するシステムのため、普段の一般歯科治療で使用する人件費、光熱費、器材や場所などを共用することが可能です。さらに、時期を調整しながら矯正材料を大量一括購入するため、コストパフォーマンスに優れた治療を提供することが可能となりました。
4.認定医資格をもつ矯正専門医が治療にあたります
国内の矯正学会で最大の組織である日本矯正歯科学会の認定医が責任をもって治療にあたります。
舌側矯正装置(裏側からの針金の装置)
INCOGNITO

厚みが1.5mmと世界最薄でオーダーメイドで装着を作製しています。針金はロボットが精密に曲げています。
利点
- 装置が目立たない
- 治療の精度が高い
- 違和感が少ない
- 表側装置より虫歯になりにくい
欠点
マウスピース矯正
インビザライン

インビザラインでは、「クリンチェック」とよばれる独自の3次元シミュレーションソフトを通じ、コンピュータ画面上にて、治療完了にいたるまでの総合的な治療計画の立案・検討を行って頂きます。治療計画の策定にあたっては、インターネットを通じた双方向なやりとりを経て、歯科医師の承認を得た上で最終決定されます。
歯科医師による承認後、治療計画を忠実に具現化すべく、独自のCAD/CAM(光造形)技術を通じ、「アライナー」を段階的に連続して使用することで、歯の移動を行います。治療期間(即ち、治療に必要なアライナーの総数)を問わず、治療完了までに必要なアライナー群のすべてを、治療開始前に医師に一括してご提供します。患者様は治療目標が達成されるまで、通常は2週間毎に新しいアライナーに交換しながら、一日20時間以上装着し、歯を徐々に移動させます。
利点
- 装置はほとんど見えない
- 食事がしやすい
- 汚れがたまりにくい
欠点
- 適応症例が限られる
- つけ外しが面倒
- やや高価である
他に類似装置としてクリアライナーやアクアシステムなどがあります。
いろいろな矯正装置
顎の矯正に用いる装置
アクチバトール
主に上顎前突の治療に用います。
夜間に使用し、上顎の成長抑制および下顎の成長を促進します。 |
フェイスマスク
下顎前突の治療に用います。
夜間に使用し、上顎の成長促進および下顎の成長を抑制します。 |
チンキャップ
下顎の成長を抑制します。近年は効果が疑問視され、あまり使用されていません。 |
ムーシールド
対象年齢:3~6歳くらい
夜間に使用し、反対咬合の改善をします。 |
リンガルアーチ
対象年齢:6歳~
反対咬合の改善、永久歯萌出スペースの維持、後戻り防止などに効果があります。 |
プレート
対象年齢:6歳~
反対咬合の改善、舌癖防止、指しゃぶり防止などに効果があります。全日または夜間に使用します。 |
拡大装置
対象年齢:6歳~
上顎または下顎の拡大、永久歯萌出スペースの確保、矯正治療のための抜歯を回避することができます。全日または夜間に使用します。 |
クワッドヘリックス
対象年齢:6歳~
歯列の拡大に効果があります。固定式装置です(取り外し不可) |
急速拡大装置
対象年齢:9歳~
上顎骨の拡大に効果があります。固定式装置です(取り外し不可) |
ナンスのホールディングアーチ
対象年齢:6歳~
後方歯の前方移動を防止します。固定式装置です(取り外し不可) |
GMD
対象年齢:6歳~
主に非抜歯矯正に使用します。臼歯を後方移動します。固定式装置です(取り外し不可) |
後戻り防止装置
※矯正治療終了後はこのような装置のいずれかを症状に合わせて、相談の上、選択して頂き、使用して頂く事になります。
症例 ビフォーアフター
歯のでこぼこが気になり来院したRさん(17歳)
でこぼこが改善され、口元がすっきりし、すてきな笑顔になりました。
上の歯の出っ歯を治したくて来院したKさん(11歳)
出っ歯が改善され、口も閉じやすくなりました。
受け口を治したくて来院したKさん(32歳)
上の歯がすきっ歯で下の前歯は生まれつき1本たりません。
受け口はすっかり改善されました。
顎の痛みと噛み合わせを主訴として来院したSさん(40歳)
前歯がすいていて奥歯の一部しか噛み合ってません。
全ての歯が噛み合い、体調も良好のようです。
見えない矯正「クリアライナー」
従来の矯正はブラケットを使用しておりましたが、クリアライナーで治療すると目立たないため、矯正治療をしている事に気付かれません。

よく噛んで、アンチエイジング
″よく噛む″ことと″脳のリハビリ効果″の関係
歯が十分使えないと、学習・記憶能力が低下する!?
"噛むこと"の大切さを教えてくれる、面白い実験結果があります。老齢期のマウスの奥歯を削り取り、学習・記憶力を測定したところ、健全な歯を持つ老齢マウスに比べて、記憶力が5分の1ほどに低下したということです。さらに、削り取った歯を治療して"よく噛める"ようにしたところ・学習・記憶力が日ごとに回復していったというのです。また、歯を治すことで、記憶力などに重要な役割を果たす「海馬」の神経細胞も、8割方回復しました。"よく噛む"ことは、脳の活性を向上させることが、この実験からも推察できるのです。
人を対象にした調査でも、「歯の喪失と認知機能の関連」についてのデータが得られています。大規模な地域高齢者の健診では、認知症の疑いのある群ほど・現在残っている歯の数が少ない傾向がありました。また、脳のMRI検査では、歯が少ないほど、海馬を含む側頭葉内側部や前頭・頭頂連合野領域の灰白質の容積が、減少することが分かっています。ここは記憶や空間認知、計算や思考を司る重要な場所です。"噛む"ことが、こんなにも脳機能に影響を与えている事実に、改めて驚かされます。
よく噛むことで、脳が活性化します
私たちは日常生活の中で"歩くこと"や"呼吸をすること"と同じ様に、無意識のうちに「咀嚼」を行っています。しかし、食物を歯で噛み砕いて、唾液を混ぜて飲み込みやすくするという行為は、下あごの動きや唾液の分泌、舌をうまく使うなど、極めて複雑な運動の組合せで行われているのです。
日本咀嚼学会理事長の小林義典日本歯科大学教授は、「咀嚼によって、機械受容(※1)、味、臭、温度などの三又神経を介した強い感覚入力が脳の広い範囲に及び、脳が活性化されます」と、咀嚼の果たす役割を次のように説明します。
まず、脳の網様体に入力されると、情動や記憶に関わる覚醒作用を生み、人間としての行動的な覚醒作用につながります。
つまり、中高年以上では"よく噛む"とで、「脳のリハビリテーション効果」が期待できる。また、高齢者では、寝たきり状態にならない予防効果があるそうです。
さらに、大脳皮質に入力されると、情動や記憶に関わる領域にも入力されます。例えば、幼稚園児や小学生、大学生に1日目に3~4回、各10~15分間、毎日ガムを噛むことを2週間以上やらせると、テストの成績が上がっていくといいます。幼稚園児や小学生では、十分な咀嚼と知能指数との間に、相関が認められています。
「脳の活性化を表す脳血流の増加は、咀嚼によって確認されています。私たちが行った脳血流分析システムを応用した研究では、咀嚼は手や指の運動よりも脳血流を増加させ、また、硬い食物の方が柔らかい食物よりも効果のあることが分かりました。ですから、「歯ごたえのある食物を食事に取り入れてよく噛むこと」は、脳の活性化に極めて重要であると言えます。ちなみに、姿勢も重要で、寝たままあるいはリクライニング状態では、脳の活性化が望めません。少なくとも上半身を真っすぐに姿勢を正して、咀嚼しなければなりません。」
(小林義典教授)
知能指数との関係
よく噛んで食べる子どもは、知能指数が高いかもしれません。噛むことと知能指数の間に相関の関係があるかどうか調べた研究があります。
船越正也らは、「4~6歳の幼稚園児82人について、噛める能力テストと知能テストを行いました。
10項目のテスト中、幾何図形テストの成績と噛む力との間に相互に明らかな関係が認められた」と報告があります。また梅田健吾らは、「大人のねずみを使い、片側の臼歯を抜いてしまったねずみと全部歯があるねずみに迷路の課題を与えたところ、臼歯が無くなっていたねずみの方が、学習成績が劣っていた」と報告しています。
噛んで歯が「噛んだ」ということを感じ、それを脳に伝達するためのセンサーを「歯根膜」(歯と歯を支えている歯槽骨という骨の間にある薄い繊維性の組織。歯周靭帯ともいう)といいます。窪田金次郎らの、歯を抜いたサルを使った実験では、歯を抜いてしまうと、もう生体が噛むことを感じる必要性が無くなるため、抜いて70日後には顎骨の中にはそのセンサーもなくなり、歯からの感覚がなくなれば、噛むためのメカニズムも変化して脳の機能も萎縮してしまうと推測しています。
免疫と咀嚼
赤ちゃんが生まれて初めてロに触れるものはお乳であり、食事の最初のメニューは母乳です。もう少し経つと、これがスプーンやフォークを使ってフルコース(離乳食)を食べるようになります。
上顎の口蓋は、母乳を飲むのに最適なように中央がへこんでいて、お椀半分を逆さまにしたような形をしています。ちょうど、母親の乳首が上顎に深くぴったり入るように作られているのです。母乳は、ただ乳首を吸っただけでは出にくいことが多く、赤ちゃんは上顎と舌と下顎の3つを使って乳首を噛むことで母乳を飲んでいるのです。
母乳、特に初乳には赤ちゃんの体を守る免疫物質が含まれているので欠かさず飲むことが必要です。しかし、もっと大事なことを忘れてはいないでしょうか。
そう、乳首を噛んで母親の肌に直接触れることにより、初めての母との触れ合い、言葉のいらない大切な会話が始まるのです。それを行なうことにより、顔の筋肉運動から生まれる豊かな表情が育まれ、また発話のきっかけを作る役目もしているのです。
ストレス発散
ボクサーがリング上でロの中に入れているマウスピースをご存知でしょうか。これは、殴られた時の衝撃防止のためだけにあるのではなく、殴る時に歯を食いしばる際、力を分散させるためにあると考えられます。人間、悔しい時や怒っている時などに歯を食いしばりますが、これによって少しでも精神的ストレスを逃がしているのです。スポーツ選手―ロッテのバレンタイン監督など、特に野球選手がガムを噛んでいる姿をよく見かけます。
筆者も小学生の時、鉛筆やキャップを噛んでいたことを思い出します。棋士や碁士がここ一発という時に、その一手を打ちながら大きく食いしばりますが、十分にストレスを逃がすことができれば占めたものです。ところが、歯周病や齲歯(うし)があったり、歯並びが悪いと良く噛めないため、思ったように食いしばれないのです。精神安定のためにも噛むことは大切なのです。